ラグジュアリーカード マスターカード・ゴールドカード(日本)の年会費と特典|220,000円から295,000円への改定を含めて解説
ラグジュアリーカードのゴールドカードは、日本で発行される同ブランドの最上位のカードです。公式ページのキャッチコピーは「最上級にして、唯一無二。」で、現在の年会費は220,000円(税込)です。公式サイトは、2027年1月以降に、これを295,000円(税込)へ改定すると告知しています。
ラグジュアリーカードは、2008年に米国で創業し、日本での発行は2016年に始まったブランドです。この記事では、同じブランドのブラックカードとの違いを軸に、ゴールドカード(以下、ゴールド)が年会費に見合うかを整理します。ブラックカードについては、別の記事で取り上げています。
年会費
現在は本会員 220,000円(税込)。2027年1月1日以降のお申し込みからは295,000円(税込)です。
還元率
キャッシュバック還元率は1.5%です。マイルは100円あたり0.9マイル相当で、移行の上限はありません。
カード
24金コーティングの金属製カードです。色はYellow Goldのほか、日本限定のRose Goldがあります。
補償
ブラックカードにはない、個人賠償保険(最高1億円)が付きます。
先に知っておきたい注意点
年会費が高いカードほど、条件を先に知っておく必要があります。最初に確認します。
以下は2026年11月1日時点の、ラグジュアリーカード公式サイトの表記に基づきます。特典やサービスは予告なく中止、変更される場合があります。最終的な条件は、申込時に表示される規約が基準です。
年会費は2027年1月以降に、大きく上がる
公式サイトの「年会費改定のお知らせ」(2026年10月5日付)によると、ゴールドの年会費は、次のとおり変わります。
| 区分 | 改定前(税込) | 改定後(税込) |
|---|---|---|
| 本会員 | 220,000円 | 295,000円 |
| 家族会員 | 55,000円 | 73,500円 |
新規入会は、2027年1月1日以降のお申し込みから、新しい年会費が適用されます。すでにカードを持っている会員は、2027年2月以降の年会費の請求分から、順次、新しい年会費になります。改定後の本会員の年会費は、現在より75,000円高くなります。この記事では、両方の金額で計算します。
還元の高さは、利用額が前提
還元率は1.5%と、公式サイトは案内しています。ただし、ポイントで年会費を取り戻すには、非常に大きな利用額が必要です。後の節で、計算を示します。
家族会員の初年度無料は、家族会員のみ
公式ページのスペック欄には、家族会員のみ、初年度が無料と書かれています。本会員の年会費は、初年度から必要です。
詳細は入会後に確認する項目がある
公式ページには、サービスの内容は概要で、利用には諸条件があり、詳細は入会後にLuxury Card Onlineで確認するよう書かれています。
ゴールドの年会費を、ポイントで取り戻せるか
ゴールドの中心的な価値は、1.5%という還元率です。ポイントは、200円につき3ポイントで、キャッシュバックは1ポイント=1円です。公式ページの数字だけで、損益を計算します。
| 年間のご利用額 | 獲得ポイント(1.5%) | 現行の年会費220,000円との差 | 改定後の年会費295,000円との差 |
|---|---|---|---|
| 1,200万円 | 180,000 | −40,000円 | −115,000円 |
| 2,000万円 | 300,000 | +80,000円 | +5,000円 |
| 3,000万円 | 450,000 | +230,000円 | +155,000円 |
現行の年会費220,000円を、ポイントだけで取り戻すには、年間約1,467万円の利用が必要です(220,000円÷1.5%)。改定後の295,000円なら、年間約1,967万円です。月に直すと、約164万円のカード利用です。この水準の支払いをカードに集められる人は限られます。経営者や個人事業主が、広告費などの経費を載せる使い方が、現実的な想定になります。
ブラックカードと比べると
同じブランドのブラックカードは、還元率が1.25%です。ゴールドとの還元率の差は0.25ポイントです。年会費の差は、現行で110,000円、改定後(150,000円と295,000円)で145,000円です。
ゴールドの還元率の上乗せで、この年会費の差を取り戻すには、年間4,400万円(現行の差110,000円÷0.25%)、改定後は年間5,800万円(145,000円÷0.25%)の利用が必要です。つまり、還元率の差だけで、ゴールドを選ぶ理由を作るのは難しく、ゴールド固有の特典に価値を感じるかどうかが、選択の鍵になります。
ゴールドならではの特典
公式ページが「ブラックカードと比べて、さらに」として挙げている、ゴールド固有の内容は次のとおりです。
- 希少イベントの最優先枠:会員向けイベントに、優先的に参加できます。
- ステータスマッチの最上位ランク:提携先の上級会員ステータスで、最上位のランクが適用されます。
- リムジン送迎が「復路」にも対応:ブラックカードの送迎は、公式ページの比較では往路が対象です。ゴールドは、往路もしくは復路のどちらでも、片道の無料送迎を使えます。
- 映画GIFT:毎月、最大3枚が提供されます。
- 国立美術館:所蔵作品展と企画展を、同伴者1名まで、いつでも無料で鑑賞できます。ブラックカードは金曜のみです。
- ラグジュアリーウェルネス:回数が無制限で、より得な料金で使えます(店舗により異なります)。
- 個人賠償保険:交通事故などによる死亡・後遺障害や、日常生活中に生じた法律上の賠償責任を、最高1億円まで補償します。
これらは、年会費の差に見合う価値があるかを、自分の暮らしで確かめる材料です。たとえば、映画をよく見る人にとって、毎月3枚の映画GIFTは、ブラックカードの2枚より1枚多い計算です。
24金コーティングの金属カード
ゴールドの最大の見た目の特徴は、24金コーティングの金属製カードです。Yellow Goldは、鏡のような輝きを持ちます。日本限定のカラーとして、Rose Goldも用意されています。公式ページによると、手のひらで感じる重厚感は、一般的なクレジットカードの約4倍の重さです。Mastercardの最上位ロゴ「ワールドエリート」が入り、一般的なものより一回り小さい小型ICチップが使われています。
カードの素材は、年会費に見合う実用的な価値とは別に、所有する楽しみを数える人もいるでしょう。判断のときは、数字で測れる価値と、測れない価値を分けて考えるのがおすすめです。
旅の特典
旅行向けの特典を整理します。多くはブラックカードと共通です。
プライオリティ・パス
148の国と地域、600以上の都市、1,900か所以上の空港ラウンジを、無料で利用できます。家族会員も無料で、回数制限はありません。同伴者は1人につき35米ドルです。
国内の空港ラウンジと手荷物宅配
国内の主要空港のラウンジを、同伴者1名まで無料で利用できます。国際線の手荷物は、最大3個まで無料で宅配されます。
ホテルの優待
世界で5,000軒以上の対象ホテルで、ルームアップグレード、朝食無料(2名まで)、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトなどが受けられます。1滞在あたりの平均で、約70,000円相当の特典です。さらに、会員制ホテル予約アプリ「HoteLux」の上級会員ステータス「Elite Plus」(通常の年会費499米ドル、約7万円相当)が、毎年無料で招待されます。新規登録で、2,000HoteLuxポイント(約180米ドル相当)もプレゼントされます。
食とコンシェルジュ
食とコンシェルジュは、次のとおりです。
- ラグジュアリーダイニング by LC:所定のコースを最大6名で予約すると、3名分が無料です。全国約40店舗が対象で、一部を除き、月の利用回数に制限はありません。
- 約250店舗の優待:2名の予約で、1名分が無料になります。
- ラグジュアリーリムジン:対象エリア内の指定の場所とレストランの間を、無料で送迎します。ゴールドは、往路もしくは復路のどちらでも使えます(いずれも片道の無料送迎です)。
- コンシェルジュ:電話、メール、LINEで、24時間365日利用できます。
たとえば、1名分のコースが2万円の店を、6名で予約すれば、6万円分が無料になる計算です。これは仮定で、実際の店と価格は予約時に確かめてください。
補償
- 個人賠償保険:最高1億円。交通事故などによる傷害や、日常生活中の賠償責任を補償します。ゴールド固有です。
- 海外旅行傷害保険:傷害死亡・後遺障害保険金が最高1.2億円。自動付帯です。国内旅行保険も付帯します。
- ショッピング保険:購入日から90日以内の破損・盗難などを、年間最大300万円まで補償します。
- カード不正使用被害の補償:被害額の全額または一部を補償します。
経営者や個人事業主の使い方
ゴールドにも、法人決済用のカードがあります。最大9,990万円の高額な決済が可能で、ポイントはショッピングと同じ還元率で貯まります。年会費は経費に計上でき、最大53日間の支払い時期の先送りも可能です。公式ページは、法人決済用のBlack DiamondとGold Cardの会員が、自社のサービスを他のカード会員に向けて無料で宣伝できる「LCマーケットプレイス」があると案内しています。
基本情報
年会費は、現在は本会員220,000円、家族会員55,000円(いずれも税込)です。家族会員のみ、初年度は無料です。追加カードとして、ETCカードと家族カードがあります。対象年齢は20歳以上(学生不可)で、カードの発行は最短5営業日です。支払いは、5日締めで当月27日払いです。国際ブランドはMastercardです。
利用スタイル別に考える
三つの場面を想像してみます。いずれも仮定です。
経費を含めて、年間2,000万円以上を決済する経営者
年間2,000万円を超える人は、現行の年会費ならポイントだけで年会費を超え、改定後でも、ほぼ同額になります。経費の決済と、ゴールド固有の特典が組み合わさります。
年間1,200万円前後の人
ポイントだけでは、年会費に届きません。ブラックカードなら、1,200万円で改定後の年会費150,000円に届きます。この層の人は、ブラックカードと比べる価値があります。
特典を重視する人
最優先のイベント枠、往路・復路のどちらでも使えるリムジン送迎、個人賠償保険、毎月3枚の映画GIFTなどに価値を感じる人は、ポイント以外の面で判断することになります。
入会後に最初にやっておきたいこと
特典の多くは、使い方を決めておかないと取りこぼします。
- Luxury Card Onlineで、優待の詳細を確認する。
- プライオリティ・パスを登録する。 家族会員も無料です。
- HoteLuxのElite Plusを登録する。 年会費が毎年無料で招待されます。
- 年会費の請求月を確認する。 カード裏面の有効期限「月/年」の「月」の翌々月が、請求月です。
毎年見直したいこと
2027年に年会費が大きく改定されるため、更新のたびに、使い方が年会費に見合っているかを確かめることが大切です。年間の利用額、獲得ポイント、使った特典を書き出し、年会費と比べてください。見合わない場合は、ブラックカードへの切り替えも、選択肢に入れておくとよいでしょう。
結論:利用額の大きい人と、ゴールド固有の価値を重視する人のための一枚
ゴールドは、還元率1.5%、24金コーティングの金属カード、最優先のイベント枠、往路・復路のどちらでも使えるリムジン送迎、個人賠償保険をそろえた、ラグジュアリーカードの最上位です。年会費は、現在は220,000円ですが、2027年1月以降は295,000円になります。
判断のために、次の三点を確認してください。
- 年間の利用額は、2,000万円に届くか。届かない場合、ブラックカードと比べたか。
- ゴールド固有の特典に、年会費の差を払う価値を感じるか。
- 年会費が295,000円になっても、続けたいと思えるか。
三つのうち二つ以上に「はい」と答えられるなら、ゴールドは検討に値します。そうでなければ、同じブランドのブラックカードや、年会費の低い別のカードと比べてから決めてください。
本記事の内容は2026年11月1日時点のラグジュアリーカード公式サイトの表記に基づきます。最終的な条件は、申込時に表示される規約と画面が基準です。