三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの年会費と特典を解説
アメリカン・エキスプレスのブランドを冠した日本のカードは、アメリカン・エキスプレス自身が発行するものだけではありません。三菱UFJニコスが発行する、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、三菱UFJプラチナ・アメックス)も、その一つです。年会費は22,000円(税込)で、プラチナ・カードとしては抑えた価格帯です。
アメリカン・エキスプレスは1850年に創業し、プラチナ・カードを1984年に米国とカナダで発売した会社です。この記事で取り上げる日本のカードは、そのブランドの名を冠していますが、発行するのは三菱UFJニコスで、年会費も特典も独自です。公式ページで確認できた事実だけで、年会費に見合う内容かを整理します。
年会費
本人会員 22,000円(税込)。家族会員は1名無料、2人目以降は1名につき3,300円(税込)です。
空港
国内外の空港ラウンジを無料で利用できます。2026年12月から、無料の回数は年間10回までになります。
窓口
コンシェルジュに、電話・メールで24時間365日相談できます。
保険
海外旅行傷害保険は最高1億円です。うち、自動付帯が最高5,000万円、利用付帯が最高5,000万円です。
先に知っておきたい注意点
年会費が抑えめのぶん、条件のつく特典があります。先に確認します。
以下は2026年10月30日時点の、三菱UFJニコス公式サイトの表記(ページ内の情報は2026年9月28日現在などと記載)に基づきます。特典や条件は変更されることがあり、最終的な条件は申込時に表示される規約が基準です。
プライオリティ・パスの無料回数が、2026年12月から年10回までになる
公式ページによると、プライオリティ・パスで空港ラウンジを無料で利用できる回数は、2026年12月から、1年間に10回までになります。それ以前は、回数の制限が書かれていません。年に何度も空港ラウンジを使う人は、この変更を前提に考える必要があります。同伴者の扱いは、確認したページには書かれていません。
海外旅行傷害保険の半分は「利用付帯」
海外旅行傷害保険は、最高1億円です。ただし、内訳は、自動付帯が最高5,000万円、利用付帯が最高5,000万円です。利用付帯は、出国前に旅行代金などをこのカードで支払うことが条件になります。つまり、旅行代金をこのカードで払わないと、補償は最高5,000万円にとどまります。国内旅行傷害保険は、最高5,000万円で、自動付帯です。
ポイントの還元は控えめ
ポイントは、1,000円につき1ポイントです。1ポイントは、最大5円相当で使えます。つまり、基本の還元率は、最大でも0.5%です。キャッシュバックは、1ポイントが4円なので、0.4%にあたります。年会費22,000円を、基本ポイントだけで取り戻すには、5円相当で使う場合で年間440万円、キャッシュバックで使う場合で年間550万円の利用が必要です。このカードは、ポイントで年会費を取り戻すカードではありません。
家族会員の対象は限られる
家族会員の対象は、本人会員の配偶者、親、子(高校生を除く18歳以上)です。範囲を確認してから、家族カードの持ち方を考えてください。
年会費22,000円と、特典の数え方
年会費22,000円(税込)は、月に直すと約1,833円です。公式ページで確認できた主な特典を、整理します。
| 特典 | 公式ページの表記 | 見るべき点 |
|---|---|---|
| プライオリティ・パス | 国内外の空港ラウンジが無料。2026年12月から年間10回まで | 年に何度、空港ラウンジを使うか |
| コンシェルジュ | 電話・メールで24時間365日 | 頼みたい場面があるか |
| ダイニング | 国内のハイクラスなレストランで、2名以上のコース予約で1名分が無料 | 外食の頻度と同伴者 |
| ホテル | ラグジュアリーホテルで、客室アップグレード、朝食(2名まで)、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、100米ドル相当のクレジットなど(一例) | 宿泊の予定 |
| Reloclub | ホテル・旅館は最大90%オフ、遊園地・テーマパークは最大75%オフ、飲食店は最大84%オフ | 利用する施設があるか |
| 旅行傷害保険 | 海外 最高1億円(自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)、国内 最高5,000万円(自動付帯) | 旅行代金をカードで払うか |
| ショッピング保険 | 年間限度額300万円。購入日から90日間 | 一部、対象外の商品がある |
金額として、年会費と直接比べられるものは多くありません。この表の特典は、使って初めて価値になります。自分が1年間に実際に使える特典を、一つずつ数えることが大切です。
提携ブランドと、日本のカードの関係
アメリカン・エキスプレスは、1850年に三つの会社が一つになって始まりました。プラチナ・カードは1984年に、米国とカナダで招待制の商品として生まれています。日本には、アメリカン・エキスプレスが直接発行するプラチナ・カードがあり、このサイトの別の記事で取り上げています。
三菱UFJプラチナ・アメックスは、ブランドの名前を共有しますが、発行主体が異なります。年会費、特典、保険の条件も異なります。名前が似ているからといって、同じ特典があるとは限りません。比べるときは、それぞれの公式ページを、別のカードとして確認してください。
旅の特典
旅行向けの特典を整理します。
プライオリティ・パス
国内外の空港ラウンジを、無料で利用できます。対象は、ラウンジのみです。2026年12月から、無料で使える回数は、1年間に10回までです。
コンシェルジュ
電話とメールで、24時間365日利用できます。レストラン、ホテル、航空券、海外エンタメのチケットなどの手配に対応します。
旅行傷害保険と、渡航便の遅延補償
海外旅行傷害保険は最高1億円(自動付帯5,000万円、利用付帯5,000万円)、国内旅行傷害保険は最高5,000万円(自動付帯)です。国内・海外の渡航便の遅延等の費用に関する補償もありますが、金額は書かれていません。
食とホテルの優待
食と宿泊の優待が、カードの大きな柱の一つです。
ダイニングの優待
国内のハイクラスなレストランで、所定のコースを大人2名以上で予約すると、1名分が無料になります。サービス料などが別にかかる場合があると、公式ページは注記しています。記載のレストランは2026年8月時点の情報です。
ホテルの優待
ラグジュアリーホテルで、客室のアップグレード、朝食(2名まで)、アーリーチェックイン、レイトチェックアウト、100米ドル相当のクレジットなどの特典が一例として挙げられています。宿泊の予定があるときに、予約の経路と条件を確認してください。
Reloclubと、映画・動画の優待
優待サービスのReloclubでは、ホテル・旅館が最大90%オフ、遊園地・テーマパークが最大75%オフ、飲食店が最大84%オフと案内されています。映画館や動画配信サービスの優待料金もあります。
ポイントの仕組み
ポイントの仕組みを整理します。
- ためる:1,000円につき1ポイント。対象店舗での利用分は、最大20%の還元です(条件あり)。
- クレカ積立:三菱UFJ eスマート証券の積立で、最大7.0%相当の還元です。ウェルスナビ for 三菱UFJ銀行の場合は1.0%です。
- つかう:1ポイントは、最大5円相当です。グローバルポイント Walletへのチャージなどに使えます。キャッシュバックは1ポイントが4円です。交換レートは商品によって異なります。
基本情報
本人会員の年会費は22,000円(税込)です。登録型リボ「楽Pay」を利用すると、年会費の優遇があると、公式ページに書かれています。家族会員は1名無料で、2人目以降は1名につき3,300円(税込)です。
入会資格は、20歳以上で、本人に安定した収入があり、学生でないことです。利用可能枠は50万円から500万円(リボ・分割を含む)で、新規入会時は審査によって決まります。支払日は、15日締めの翌月10日払いです。支払い方法は、1回払い、分割払い、ボーナス一括払いです。
追加カードとして、ETCカードは年会費無料で、新規発行手数料が1,650円(税込)です。UnionPay(銀聯)カードの新規発行手数料は1,100円(税込)です。郵送のご利用明細書は、入会後6か月間は無料で、2026年11月10日のご請求分から、無料になる条件が変わると案内されています。
利用スタイル別に考える
同じ年会費でも、使い方で結果が変わります。三つの場面を想像してみます。いずれも仮定です。
外食とホテルの優待を使う人
2名以上のコース予約で1名分が無料になる優待は、使う回数が多いほど、年会費に近づきます。たとえば、1名分のコースが1万円の店を、年に3回使えば、3万円分です。実際の店とコースの価格は、予約時に確かめてください。
海外旅行が多い人
旅行代金をこのカードで支払えば、海外旅行傷害保険は最高1億円になります。プライオリティ・パスも使えますが、2026年12月からは年間10回までです。
ポイントの還元を重視する人
基本の還元率は、最大でも0.5%です。ポイントを貯めて使うことを重視する人には、向いていません。
入会後に最初にやっておきたいこと
特典の多くは、登録や条件の確認が必要です。先に済ませておきたい項目は次のとおりです。
- プライオリティ・パスを登録する。 2026年12月から、年間10回までになる点を前提にします。
- 旅行傷害保険の利用付帯の条件を確認する。 旅行代金をカードで払うかを、出国前に決めます。
- コンシェルジュの連絡先を保存する。 電話・メールで24時間365日使えます。
- ダイニングとホテルの優待の対象を調べる。 行きたい店や宿が含まれているかを確かめます。
ほかのプラチナ・カードと比べるときの視点
| 比較の軸 | 三菱UFJプラチナ・アメックスで確認できる内容 |
|---|---|
| 年会費 | 22,000円(税込)。家族カードは1名無料 |
| ポイント | 1,000円で1ポイント。基本の還元は最大0.5% |
| 旅行の特典 | ラウンジは2026年12月から年10回まで。保険は半分が利用付帯 |
| 優待 | ダイニング、ホテル、Reloclubなど、優待が中心 |
同じアメリカン・エキスプレスのブランドでも、発行主体が違えば設計が変わります。このサイトの別のカードと並べて、自分の暮らしに合うかを比べてください。
毎年見直したいこと
優待を使う年と、使わない年があるのは自然なことです。年に一度、使った特典と使わなかった特典を書き出し、年会費22,000円と比べてください。ラウンジの無料回数や、家族カードの範囲、保険の条件は、変更されることがあります。更新のたびに、最新の公式ページで確認することをおすすめします。
結論:優待と旅の備えを、抑えた年会費でそろえたい人へ
三菱UFJプラチナ・アメックスは、年会費22,000円(税込)で、プライオリティ・パス、24時間のコンシェルジュ、ダイニングとホテルの優待、旅行傷害保険をそろえたカードです。ただし、ポイントの還元は控えめで、ラウンジの無料回数は、2026年12月から年10回までになります。
判断のために、次の三点を確認してください。
- 外食やホテルの優待を、年に何回使えるか。
- 海外旅行の代金を、このカードで支払えるか。
- 空港ラウンジを、年に10回以内の利用で足りるか。
三つのうち二つ以上に「はい」と答えられるなら、年会費に見合う使い方ができるでしょう。ポイントの還元を重視するなら、別のカードと比べてから決めてください。
本記事の内容は2026年10月30日時点の三菱UFJニコス公式サイトの表記に基づきます。最終的な条件は、申込時に表示される規約と画面が基準です。