ダイナースクラブ・プレミアムカード

ダイナースクラブ・プレミアムカードは、ダイナースクラブカードの中で最上級のステータスのカードです。ダイナースクラプを利用し一定の基準に達すると申し込みができる招待制のカードです。プレミアムカードならではの優待プログラムが充実しており、その高いプレミアム感と豊富な特典により、カード会員に費沢な生活体験を提供します。ラグジュアリーなトラベルやイベントへのアクセス、優れた保険サービス、高いポイント還元率など、幅広い領域での特典が魅力です。プレミアムなサービスと安心感を求める方にとって、ダイナースクラブ・プレミアムカードは理想的な選択肢と言えるでしょう。

発行会社三井住友トラストクラブ株式会社
国際ブランドDiners
年会費143,000円(税込)
家族カード無料
コンシェルジュあり
プライオリティパスMastercardプログラムにて発行
空港宅配帰国時のみ年間2個まで無料
国内旅行保険利用付帯
海外旅行保険自動付帯
タッチ決済可能
ダイナースクラブ・プレミアムカード

ダイナースクラブの歴史

ダイナースクラブは、第2次世界大戦が終わってまだ日も浅い1950年(昭和25年)、アメリカで実業家マクナマラと友人の弁護士シュナイダーによって設立されました。

きっかけは、ニューヨークのレストランでのこと。
食事を終えたマクナマラは財布を忘れてきたことに気づき、あわてて郊外の自宅に電話、夫人に現金を届けてもらいました。なんとか支払いは済ませたものの財布の到着を待っているのはかなり気まずいものでした。そこで彼は友人のシュナイダーに相談し、二人で1万ドルずつ出し合い、ツケで食事ができるクラブをつくることにしました。

クラブの名前は食事をする人という意味の「ダイナース」。ここに初めて、カードさえあれば、自分の顔を知らない店でも食事ができるクラブができたのです。

ダイナースクラブの歴史

日本のダイナースクラブは、1960(昭和35年)12月に、日本交通公社(JTB)と富士銀行(みずほ銀行)が共同で設立した、日本で一番歴史があるカードです。そのため、特に設立初期から持っている方は、持つこと自体にプライドを感じる方々が多くいらっしゃいます。

カードの特徴

  • ラグジュアリーラウンジアクセス: ダイナースクラブ・プレミアムカードのカード会員は、世界中の主要な空港や都市で特典付きのラウンジにアクセスできます。これにより、快適で贅沢な待ち時間を過ごすことができ、出張や旅行がよりリラックスしたものになります。
  • トラベルインシデント保険: カード会員は、旅行中に発生する様々なトラブルに対して保険が提供されます。航空券の紛失や盗難、旅行中の緊急医療サポートなど、予期せぬ状況にも安心して対応できます。
  • 高いポイント還元率: カード利用に応じて、通常のクレジットカードでは得られない高いポイント還元率が提供されます。これにより、普段の支出から豪華な商品やサービスへの交換が可能となります。
  • プライベートコンシェルジュサービス: プレミアムカード会員は、24時間利用可能なプライベートコンシェルジュサービスを利用できます。予約手配、特別なイベントの参加、レストランの予約など、様々な要望に迅速に対応し、特別感あふれる体験を実現します。
  • 特別なイベントへのアクセス: カード会員には、限定された特別なイベントやコンサート、スポーツイベントへの優先アクセス権が与えられます。これにより、一般の参加者よりも高いクオリティのエンターテインメントを楽しむことができます。
  • ホテル・レストラン特典: プレミアムホテルや高級レストランでの特典が用意されています。宿泊料金の割引や、特別なサービスの提供などがあり、旅行や特別な日の過ごし方において、より満足度の高い体験が得られます。
  • 高いセキュリティ対策: カードは最新のセキュリティ機能が搭載されており、不正利用や盗難に対する高い防御力を備えています。また、急な外出や旅行にも迅速かつ柔軟に対応できるよう、緊急サポート体制が整っています。
  • ショッピング保険と拡張保証: カードを使用してのショッピングには、商品の破損や盗難に対する保険が付帯しています。また、一定期間の製品保証の拡張も行われ、安心して高額な商品を購入できます。
  • 国際旅行優遇: グローバルなカード提携により、国際旅行時にも様々な特典が受けられます。為替手数料の優遇や、海外でのショッピング特典などがあり、国際的なライフスタイルに対応しています。

ダイナースクラブ・プレミアムカードは、その名の通り、プレミアムな特典が豊富で、高い生活体験を提供する事を目的としたクレジットカードです。カード会員には、ラグジュアリーな体験や優れたサービスが提供され、幅広い利用シーンで充実した生活をサポートします。

空港ラウンジ特典 (国内カードラウンジ)

ゴールド以上のカードにほぼ共通した特典と言えば、コレ。国内空港に設置されたカードラウンジをフライト前後に無料で利用できます。

対象カードのカード名義人本人は無料で入室できます。同伴者も含め、対象カードを持っていない人の入室は有料です。利用料金は2000~3000円程度が相場です。なお、American Expressが発行するカードの場合は、同伴者1人まで無料です。

利用方法は簡単。ラウンジ入室時に利用フライトの半券または予約情報の画面を対象クレジットカードと共に提示するだけ。ラウンジの予約は不要で利用できます。搭乗する航空会社の縛りはありません。プライベートジェットなど、搭乗券がないフライトを利用する場合も、フライトに搭乗する(した)事を証明できれば利用が可能です。但し何がOKで何がダメかは、ラウンジの受付の方の判断になります。

大きな空港では、空港内に複数のカードラウンジがあり、ラウンジ毎に利用できるカードが異なりますので、お持ちのカードがどのラウンジで使えるか、確認しておきましょう。なお、ラウンジの入口にも利用可能カードの表示がありますので、事前に調べなかった場合でも現地で確認ができます。羽田空港などでは、同じカードで使用できるラウンジが複数あるので、早めに空港へ向かいラウンジ巡りするのも醍醐味の一つです。

カードラウンジは、アルコールや軽食が出る航空会社ラウンジとは違い、ソファー席でコーヒーやソフトドリンクのみが飲み放題というスタイルが一般的です。但し、成田空港第1ターミナルのTEIラウンジの様に、1杯だけアルコールが無料サービスのラウンジもあれば、羽田空港のパワーラウンジの様に不定期でクロワッサン等のパンがサービスされるラウンジもあります。このパワーラウンジはジュース類が充実しておりオシャレなカフェの雰囲気ですので、パンがないタイミングでもオススメのラウンジです。

ラウンジにもよりますが、ほとんどのカードラウンジは制限区域の外にあります。つまり、保安検査を受ける前に利用する形になります。しかしながら、出発便が重なる時間帯は保安検査場が非常に混み合う場合もありますので、カードラウンジ利用の際はゲートまでの移動時間を考えて利用しましょう。なお羽田空港ですと、保安検査区域内にも複数のラウンジがありますので、利用便のゲートの近くを利用するとよいでしょう。

航空会社ラウンジは出発前しか利用できませんが、カードラウンジは基本的にフライト前後で利用可能です。制限エリア外のラウンジや、航空機の降機後に搭乗客と分離されない空港では、フライト後でもラウンジが利用できます。いわゆるアライバルラウンジですね。運賃が安い早朝フライトを利用した場合など、空港を出る前に一息ついてから出発が可能です。

プライオリティパス (Priority Pass)

プライオリティパスは、主に国際線で利用できる有料の空港ラウンジサービスです。加盟ラウンジは世界中の主要空港にあります。航空会社などが運営する食事が取れるビジネスラウンジから、ぼてじゅう(※現在は提携終了)の様なレストランまで、様々な施設が無料または一律の会員価格で利用できます。無料で利用できる回数やゲストの取り扱いなどは、登録の会員レベルにより異なります。

(※アメリカン・エキスプレスが発行するプライオリティパスでは、レストラン・スパなどにあたるラウンジ以外の施設では利用できません。)

利用方法は、当日の搭乗券と、プライオリティパスの会員カードまたは会員アプリのQRを受付で提示します。利用人数が記載されたレシートの様な書面が発行されますので、サインして渡し、控えを受け取ります。航空会社の縛りはありませんので、LCC搭乗時でも利用可能です。同伴者など、追加料金が発生する場合は、登録されたカードから自動的に引き落とされます。

コロナによる旅客減の影響で、ANAラウンジがプライオリティパスでも利用できる様になり、話題になりました。しかし、2024年現在では関空のANAラウンジのみ利用可能です。朝方は利用不可、混雑時もプライオリティパス利用は断られるという事で、あくまで今だけ利用できる一時的な提携と思った方がよいでしょう。羽田は2023年1月末、成田は2023年8月末で提携が終了しました。

国内の空港では、利用できるラウンジが非常に限られますが、海外の大空港では特色が異なる提携ラウンジが何ヵ所もある空港があり、ラウンジ巡りをするのも醍醐味です。

こちらの写真は、香港国際空港にある「チェイス・サファイア・ラウンジ」。ソファー席、ビュッフェコーナーの他に、バーカウンターまであり、好きなカクテルを注文すると目の前で作ってもらえます。また、テーブルに貼ってあるQRコードからフードをオーダーすることも可能で、このフードが非常に美味しいです。

なお、ダイナースプレミアムでのプライオリティパスは、「Mastercardプログラム」での発行となりますので、ダイナースクラブ・コンパニオンカードの「TRUST CLUB プラチナマスターカード」の発行(追加の費用は不要)が必須となります。