マリオットボンボイ、キャセイパシフィック航空と提携しワンワールド・ルビー・ステータスを無料配布
世界的なホテルチェーンの会員プログラムであるマリオットボンボイが、キャセイパシフィック航空と提携し、アカウントをリンクする事で、上級会員を相互に優遇する取り組みが始まりました。
マリオットボンボイ (Marriott Bonvoy)
目次
マリオットボンボイは、マリオットホテルをはじめとするマリオットグループに所属する世界7,000軒以上のホテルで、多彩な特典を受けられるロイヤルティプログラムです。
会員登録が無料で、登録することで会員限定料金、無料宿泊に利用できるポイントの獲得など様々な特典を享受できます。また、会員登録後すぐに利用できる特典も用意してあり、初回の滞在からエリート会員資格につながる宿泊日数クレジットも獲得できます。滞在すればするほど多くの特典が手に入ります。
入会直後の会員レベルで利用できる特典には以下のようなものがあります:
- 客室内Wi-Fi無料
- 会員料金
- モバイルチェックイン/サービス
- ポイントの獲得と利用
キャセイパシフィック航空 (Cathay Pacific Airways)
キャセイパシフィック航空は、香港を拠点とする航空会社で、香港のフラッグ・キャリアとして知られています。1946年9月24日に設立され、香港からマカオやマニラ、バンコク、シンガポール、上海への旅客便の運航したのが始まりです。現在では、およそ28の国や地域の80都市に就航しています。
キャセイパシフィック航空は、香港国際空港をベースとし、空港周辺には機材整備施設や本社機能、訓練施設などを持つ巨大企業です。イギリス系財閥のスワイヤー・グループが40%の株式を保有しており、事実上スワイヤーのグループ企業となっています。
また、キャセイパシフィック航空は、世界第3位の航空連合であるワンワールドに加盟しています。2006年には、香港第二の航空会社、香港ドラゴン航空を買収し、100%子会社としました。これにより、中国全土へのネットワークが形成されました。
イギリス・スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ています。
ワンワールド・アライアンス (Oneworld Alliance)
ワンワールドは、スターアライアンス、スカイチームと同様に、世界を代表する航空会社により構成された世界規模の航空連合の1つです。
ワンワールドの加盟航空会社には、アラスカ航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、フィンエアー、イベリア航空、日本航空など15の主要航空会社およびそのグループ会社で構成され、キャセイパシフィック航空は、創設時から加盟する基幹的な航空会社です。なお、日本に就航しているのは、そのうちの11の航空会社です。
ワンワールドは、170 の地域、900 以上の都市に就航しており、加盟各社のマイル・ポイント制度をアライアンス・ネットワーク全体で獲得、特典交換する事が可能です。またエメラルドとサファイアの上級会員になると、数百か所の空港ラウンジが利用でき、手荷物許容量の優待も受けられます。
今回のステータスマッチの概要
以下のステータスマッチが可能です。
マリオットボンボイからキャセイ会員
対象のマリオットボンボイ会員ステータス | 付与されるキャセイ会員ステータス | 同等のワンワールド・ステータス |
プラチナエリート | シルバー | ルビー |
チタニウムエリート | ||
アンバサダーエリート |
キャセイ会員からマリオットボンボイ
対象のキャセイ会員 | 付与されるマリオットボンボイステータス |
シルバー | ゴールドエリート |
ゴールド | |
ダイヤモンド |
キャンペーンへの参加方法
こちらがキャンペーンページですが、既にエントリーは終了しています。
いくつかの情報サイトでは、まだ受付中の様な記載をしていますが、開始初日に既に規定数の申し込みに達した様です。キャンペーンの告知には、一定数の申し込みでステータスマッチは終了する旨の記載がありました。幸運にもステータスマッチの手続きを行えた方は、マイページでステータスをご確認ください。
ステータスマッチは終了していますが、パートナーシップのおかげで、引き続きポイント⇔マイルの相互交換は可能です。
まとめ
キャセイパシフィックは、私もお気に入りの航空会社です。以前は、ステータスを獲得するには、マルコポーロクラブという有料の会員プログラムに加入する必要がありましたが、コロナ渦に廃止され、キャセイ会員としてリニューアルされました。香港での乗り継ぎは必要ですが、世界中の主要都市に就航し、機材も比較的新しい飛行機が多く、以前はエコノミークラスでもハーゲンダッツがフライト毎に配布される(※現在はありません)など、エコノミー利用なら絶対にオススメする航空会社でした。
乗り継ぎ地であるだだっ広い香港国際空港は、移動だけでも一苦労ですが、ラウンジが多数あり、乗り継ぎが楽しい空港です。ラウンジ利用の際は、プライオリティパスを忘れずに!また、センチュリオンラウンジもオススメです。通常の選択肢ですと、大体1時間程度の乗り継ぎ時間でチケットが発券されますが、1時間だけではゲート移動だけでいっぱいいっぱいといった感じ。あえて長めの乗り継ぎになるようにフライトを選択し、2~3時間ならラウンジなどの空港内散策、6時間以上なら入国して香港市内まで日帰り散策する事も出来ます。乗り継ぎ時、スーツケースなどの受託手荷物はスルーで到着地まで向かうため受取不要、入国時は入国審査のみの手続きで、手ぶらで市内散策ができます。万が一、お土産などを買いすぎた場合でも、受託手荷物の許容範囲を超えていなければ、香港から預入荷物を追加する事も可能です。
イギリス植民地時代の名残で、イギリス資本で設立された民間航空です。香港返還25周年を迎え、中国が狙っている企業のひとつと言われています。長いコロナの行動制限や厳しい離発着制限は、キャセイパシフィックの弱体化を図ったものともいわれています。最近では、企業価値が下がったおかげか、中国の国営企業が買収を試みてるとの噂が出回っています。まだキャセイパシフィックに乗ったことがない方は、ぜひ中国化が進む前に乗ってみてください。